研究室配属の季節

11月は研究室配属の時期。大学祭が終わると、専攻の学部3年生に向けて担当の教官がアンケートを取り、11月の末ごろには決定している。

当然すんなり配属先が決定するわけもなく、毎年難航し、担当の先生は頭を抱えている。一番の、というか唯一の原因は学生の希望配属先の偏り。最初のアンケートではまず3つほどの人気研究室に希望が偏る。そのときどうするか。

波風立たない楽な解決方法は、学生に任せる方法だ。アンケートの結果偏りがあったことを学生に伝えれば、学生も子供じゃ無いので自主的に第2希望の研究室に変更したりする。このときの学生の気持ちとしては、「人気研究室に集まってる人をみると自分よりも優秀だし、実際成績で比べられると負ける。ならば少しでも希望がかなうように先に動こう。ヤバい研究室には行きたく無いし、よく考えたら研究テーマにそこまでこだわり無いし。」みたいなとこだろうか。希望するラボの先生に、人数調整はどうやるのか、率直に聞いてみてから判断してもいい。ようするに、学生に自主的に動いてもらったほうが先生たちは楽だし、学生たちも納得できて良い。

それでも物理的な制約で人数調整をしなければならないとき。先生たちがとる方法はいくつかある。機械的に学生を選ぶならその時点での成績順が最も簡単で、学生からの苦情が出ない。ただし、いろいろとズルい手段を使ってきた学生が成績優秀だったりするかもしれない。
面接はどうか。気の合うやつと研究したい。でも教官がお気に入りを選ぶようなもので、はっきりとした基準が無い。落とされた学生は不満かもしれない。
専門科目のテストどうか。実力がある学生を選べるけど、準備するのが面倒だし、あまり時間をかけると他の研究室と足並みが揃わない。
最後の手段はジャンケン?悪いとこどりの方法で、オススメできない。

僕の周囲で聞いた話では、今年の学生は凄まじく希望が偏っているにもかかわらず、自主的に動く学生はほとんどいないとか。どうしてもやりたい研究があるのか、それとも、どうでもいいから他人任せなのか…。
どんな学生が配属されてくるんだろう…。

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