大学生が口にするお疲れ様

高校生はあまり使わないけど、大学生になると頻繁に使い出す言葉、お疲れ様。悪しき習性だと思う。普通は、何か一仕事終えたときに、相手の苦労を労ってさり気無く使う言葉だけど、大学生のお疲れ様はそうじゃない。ただの挨拶。

なんの時制も無いし、場違いなだけ挨拶よりもたちが悪いかもしれない。午前の講義が終わり廊下で会う友達に、お疲れー。昼食を食べた食堂の前で先輩に会って、お疲れ様でーす。サークル仲間とおしゃべりして解散、お疲れ様ー。もうどんだけ疲れてんだよと。実際の肉体的な疲労に対して使ってる言葉じゃないとは分かっていても、そうツッコミたくなる。毎日過酷な労働でもしてるのか。他にも別れ際のフレーズあるでしょ。

ビジネスの世界では、上下関係とお疲れ様、ご苦労様の使い分けがあると聞いたことがある。頻繁にお疲れ様を連発する人が、いざ目上の人に話すとき丁寧に言おうとして、ご苦労様、とつい間違えてしまいそうで心配。実際、研究室の後輩が教授の先生にお辞儀しながら「ご苦労様です」とおっしゃっていた。ややこしい。

そういえば以前、文学部所属の外国人の先生が、同僚の先生に向かって「オツカレサマデース」と言っているのを聞いて笑いそうになったことがあるよ。テニスウェア着てた。さすがに日本語を使いこなしてるよなぁ。

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