【読書】誰も教えてくれない人を動かす文章術

結局何について本だったのだろうか。タイトルには文章術とあり、目次にはエッセイ、ビジネス文書、小論文、メール等の書き方がいかにも掲載されていそうな言葉が並んでいる。まさかこんな短い本でこれら全ての書き方を指南出来る訳もなく、全体的に中途半端は感じを受ける。特にビジネス文書とメールの項には、文章術というよりは心構えが書いてある。読んだところであまり役には立たない。

しかしそれ以外の章で触れられている、エッセイ、読書感想文や小論文などについて述べられている部分は面白かった。章がいくつかに分かれているものの、一貫して「凡庸から抜け出す文書を捻り出すにはどうしたら良いか」という、誰もが持っていそうな悩みを解決するいくつかの方法が書かれている。

本書113ページから引用

間違った解釈であっても、それはそれで力技として非常に面白いものになります。それが無理やりな論拠であっても、読み手は「それをそうつないだか。こんな解釈をしたのか」と、むしろ面白がってくれるはずです。

以上は読書感想文に関する箇所だけど、場面を問わず、凡庸な意見よりは議論のとっかかりになるような意見の方が面白いに決まってる。凡庸は恥。(ただしやり過ぎの人は釣り師と呼ばれる。)

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