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ポスドクのサクセスストーリー

研究室では国内の生命科学関連の専門雑誌をいくつか定期購読している。

そういうった雑誌中で最近よくある特集の1つに、博士号取得者のキャリアの話がある。若手の研究者をたずねてインタビューをしたり、海外ポスドク事情を紹介したりの内容だ。

どんな環境で仕事をするのか、ボスや周囲の研究員とのやりとりはどうか、生活は、言葉はどうか、日本に帰るのか、そうじゃないのか…など。

ポスドク問題、博士号取得者の就職難が叫ばれている昨今ですからね、とても参考になります。なるんですけど、そういう記事にあがってくるお話ってやっぱり「充実してる」って感じの方のお話ばかりなんですよね。雑誌の特集ですから、ポジティブに、大変だけど楽しい、充実してるっていうお話を載せるのは分かります。

で、博士課程の学生って学会や講演、学内の集中講義なんかでいろんな学者に会った時は、やっぱりその人のポスドク経験や留学体験談を聞いてみたりする。生の情報だし、質問があればその場でできるし、本当に参考にもなる。とくに比較的若い方の話なんかは。

そしてそれらは、あたりまえなんですけど、すでに大学やなんかにしっかりとしたポストを得ている先生のお話ですから、僕からしてみれば成功体験なんです。

僕は成功者の話、優秀なポスドクの進行形の話が嫌いなわけではないのです。むしろ沢山聞きたい。でも博士号取得者の失敗しちゃった話も知りたい。海外へいったものの上手くいかず帰国、でもその後はなんとか生きてるぜ!とか。

博士課程に進学するような人物はみなエリートなんだろうか。(Web上には、ダメ学生であることをやたら強調する学生は多い)