タグ別アーカイブ: 読書

合宿用の教科書

7月に研究室で勉強会を兼ねた合宿を予定しています。教材は論文ではなく、教科書を使い、輪講形式で読み進める計画。今年からやってみようということで、とりあえず場所は先生が予約して押さえてある(らしい)。

で、その教材を何にしようかと候補に上がったのが以下の書物。

先生が試しに購入していたのをパラパラと眺めてみましたが、”Moloecular Biology of RNA” というタイトルに偽り無し。基本的な事が詳しく書かれていてなかなか良さげな本です。図表も豊富でした。僕も欲しくなったので、Amazonのページを開きながら悩んでいます!

【読書】闘う! ウイルス・バスターズ 最先端医学からの挑戦

生協で目にしたので購入。タイトルに「バスターズ」とあるように、鳥インフルエンザ、SARS、HIVといったウイルス研究そのものの話題よりも、「ウイルス研究者」が主人公の本。どんな人がどんな雰囲気でウイルス研究をやっているのかな、という疑問に、著者の研究室メンバーや、最前線で研究を続ける学者、行政担当者へのインタビューで答える。

全体的に易しい言葉で書かれていて、とても読みやすい。僕はウイルス研究をやっているわけではないけど、どちらかと言えば著者側の人間。それでも、生物学の研究をやっている人たちがどんなことを考えて、どんな生活をしているのか知るのは楽しい。

後半に名前は拝見したことがある人物のインタビューがありました。抗HIV剤研究のワクワクするような内容です。特許関連の話などあまり知る機会の無い話題も貴重でした。プロフィールを読むと、私が所属する大学の医学部の先生でしたね。そりゃ生協にも置くハズ。

良書です。かなりおすすめです。

【読書】誰も教えてくれない人を動かす文章術

結局何について本だったのだろうか。タイトルには文章術とあり、目次にはエッセイ、ビジネス文書、小論文、メール等の書き方がいかにも掲載されていそうな言葉が並んでいる。まさかこんな短い本でこれら全ての書き方を指南出来る訳もなく、全体的に中途半端は感じを受ける。特にビジネス文書とメールの項には、文章術というよりは心構えが書いてある。読んだところであまり役には立たない。

しかしそれ以外の章で触れられている、エッセイ、読書感想文や小論文などについて述べられている部分は面白かった。章がいくつかに分かれているものの、一貫して「凡庸から抜け出す文書を捻り出すにはどうしたら良いか」という、誰もが持っていそうな悩みを解決するいくつかの方法が書かれている。

本書113ページから引用

間違った解釈であっても、それはそれで力技として非常に面白いものになります。それが無理やりな論拠であっても、読み手は「それをそうつないだか。こんな解釈をしたのか」と、むしろ面白がってくれるはずです。

以上は読書感想文に関する箇所だけど、場面を問わず、凡庸な意見よりは議論のとっかかりになるような意見の方が面白いに決まってる。凡庸は恥。(ただしやり過ぎの人は釣り師と呼ばれる。)